Rust by Example

13.7.1 関連型が必要になる状況

コンテナ型に、その要素に対してジェネリックなトレイトを実装した場合、そのトレイトを使用する者は全てのジェネリック型を明記しなくてはなりません

以下の例ではContainsトレイトはジェネリック型ABの使用を許しています。その後、Container型に対してContainsを実装していますが、その際後にfn difference()が使用できるように、ABはそれぞれi32と明記されています。

Containsはジェネリックトレイトなので、fn difference()では全てのジェネリック型を宣言しなくてはなりません。実際のところ、AB引数であるCによって決定されていて欲しいにも関わらず、です。これは次のページで紹介する関連型と呼ばれる機能によって可能です。

struct Container(i32, i32); // 2つの要素がコンテナ型の中にあることをチェックするトレイト // また、最初と最後の値を取得することもできる trait Contains<A, B> { fn contains(&self, &A, &B) -> bool; // `A`と`B`の両方を明示的に要求する fn first(&self) -> i32; // `A`、`B`いずれも要求しない fn last(&self) -> i32; // `A`、`B`いずれも要求しない } impl Contains<i32, i32> for Container { // コンテナ内の2つの要素が等しければTrueを返す fn contains(&self, number_1: &i32, number_2: &i32) -> bool { (&self.0 == number_1) && (&self.1 == number_2) } // ひとつ目の値を取得 fn first(&self) -> i32 { self.0 } // 最後(2つめ)の値を取得 fn last(&self) -> i32 { self.1 } } // `A`と`B`は`C`に保持されていることを考慮すると、`A`と`B`を // 2度も書くのは面倒 fn difference<A, B, C>(container: &C) -> i32 where C: Contains<A, B> { container.last() - container.first() } fn main() { let number_1 = 3; let number_2 = 10; let container = Container(number_1, number_2); println!("Does container contain {} and {}: {}", &number_1, &number_2, container.contains(&number_1, &number_2)); println!("First number: {}", container.first()); println!("Last number: {}", container.last()); println!("The difference is: {}", difference(&container)); }

See also:

構造体, トレイト